240506 - 0512

5/6 月
祝日。台北旅行を引きずっているからか台北の街並みをうろうろする夢を見る。起床してからvlog用の選曲をしていたらなかなか決まらず2時間くらい経ち、文フリのサークル名をああでもないこうでもないと考えていたらまた2時間経ってしまった。無為に時間を使っている。でも筋トレはした。散歩がてら整体に行くといつもより混んでいる。やっぱりみんなゴールデンウイーク最終日に身体を整えたいのか。順番を待っていて、気づいたら2時間も経っていた。そのあいだvlogを作ったり旅行記でも書けばいいのにスマホをいじって終わってしまい、改めてしょうもない時間の使い方をしまくっている自分が嫌になる。施術のあと外に出ると冷たい風がびゅんと吹き、寒くて鳥肌が立つ。48時間前は台北にいたのになんだか思い出が遠すぎる。

 

5/7 火
駄々をこねて周囲の人をひたすら困らせる夢を見る。メールを開くと不正利用関連の内容のものが来ていたのでまたカード会社に電話。不運が続いている。当落関連はすべて落選し(友だちに恵まれているのでなんだかんだコンサートは行けてはいるが、落選の文字を見るたびにダメージを負っている)見たかったアーティストの日本公演がだいぶ前から予定していた旅行と被ってチケット応募すらできない、カード不正利用される、等々。台湾では台北最強のパワースポットと呼ばれているらしい龍山寺も覗いたが、無神論者にも神様は微笑んでくれるんだろうか。

 

5/8 水
気圧のせいなのか頭が重く、がんがん響く感じがする。夕方からしとしとと雨が降り出した。鏡を見ると肌が荒れていた。台北でひたすら暴飲暴食したツケがきたのか?大きなニキビもできている。空いた時間でvlogを作っていて、わたしは1日ごとにその日のムードっぽかった曲を選びそれをBGMに選んでいる。台北三日目のBGMはTOPSの"Change of Heart"で、自分が青春と呼ばれる時期に当時なりに痛々しくてダサい失恋をして、傷が治ることを執念のごとく願いながらよく聴いていた曲だった。あれから時間が立って当時のしょうもない失恋のこともほとんど思い出せなくなり、別の恋人と行った台湾旅行のvlogに使うことになるなんて当時の自分が聞いたらどう思うんだろう。最近、なんだか自分なんかがこんなに幸せでいいんだろうかとこわくなってくる。

 

5/9 木
最近は家でもTシャツを着ていたが、気温が涼しかったので今日はスウェットで過ごした。文フリへの出店が正式決定した。してしまった、の言い方の方がしっくりくる。わたしのアイドルオタク卒業文集なんて売れるんだろうか。そんなものにお金を払ってくれるひとなんているんだろうか。しかし出ると決めたからにはきちんとやるしかなく、たぶん最初で最後なのでがんばりたい。台湾のVLOGが完成したので、あとは旅行記を書かないと。

 

5/10 金
ここ数ヶ月毎日変な夢ばかり見ている。睡眠アプリを見たら快適度がゼロの日が多すぎる。たしかにうまく眠れた感じがしないしブログにそんなことばかりを綴っている気がしている。

 

5/11 土
中央線に乗って国立へ。かつては中央線ユーザーで、学生の時に使っていた路線だった。ぼんやりとしか覚えていなかった景色が目の前にやってくる。その変わらなさに安心する。たまたま再生していたParannoulの青く烈しい音楽も学生時代へのノスタルジーをさらに加速させた。国立に来た目的は犬川家子さんのポップアップストアだった。

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思い思いのおしゃれをしてきたような素敵なお客さんばかりで萎縮しながらグッズを選ぶ。レジにご本人がいらっしゃって、大好きなクリエイターなのに緊張して、ははあ、ありがとうございます、とまぬけな声が出た。川上未映子のサイン会でもそうだった。憧れのひとと対面するといつも、ははあ、という謎の言葉を発してしまう。
吉祥寺まで出て、カフェでお昼ご飯。隣にいた中学生くらいの女の子とそのお父さんと思われるふたりの会話が聞こえてきた。お母さんがNewjeansのコンサートを自分の分と2枚買って一緒に行くことになったが、お母さんはNewjeansは特に好きではないのにどうして行くんだろう?と話していた。それに対して父親は「一緒に行った思い出を作りたいからだと思う」と返していて、ちょっと感動してしまった。そのあとで女の子は「中2からかわいいからかっこいいになりたくなって今は(G)I-DOLのソヨンがあこがれ」と話し、父親はソヨンの画像を検索して「クールビューティーだねえ」と話していた。思春期真っ只中であろう女の子が父親にあこがれの人について話すなんて相当よい関係を維持していないと難しいのでは?(その前に父親とふたりで小洒落たカフェにいることが自分にとってはすごいのだが)当時は反抗期の盛りで父親を避けていた自分にとってはありえないと思うくらいいい会話だった。あとNewjeans、自分も行きます、とふたりの会話に入りたい気持ちも。

 

5/12
7時にアラームをかけたが4時に目が覚めて寝付けない。なんだか睡眠まわりのストレスが多すぎる。予定より早く準備をして7時に家を出る。まだ日差しが優しい。9時に渋谷で恋人と待ち合わせてからバイ・ミー・スタンドに行ってモーニング。前々から気になっていたお店だったので来れてうれしかった。

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モーニングのあとはBunkamura渋谷宮下でピーター・ウィアー『ピクニックatハンギングロック』を見る。朝一番なのに人がけっこう入っていて少しびっくりした。

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高校生のころ今はもうなき渋谷ツタヤ5階のレンタルDVDコーナーで借りて以来の鑑賞。当時はなんか映像はいいけどよくわからないな……と感じ、あまりパッとしない印象だったが、見返すと演出などがかなりドラッギーで(撮られたのが1975年だったからかもしれない)蟻地獄のような救いのなさでけっこう衝撃的だった。少女たちが纏ったレースの衣ずれと自然の野蛮さと死の匂いが混じりあい、腐臭がするのに抗えずどうしても魅了されてしまう。しかしかなりMale Gaze的作品とも思う。「少女」に神秘性を背負わせすぎだし、メインの女の子のひとりの扱いが露骨にひどかった。なのでわたしは大きな声で好きとは言えないけれど、パッとしない作品から心をちぎれるくらいに掴まれた作品になったことは事実だった。映画を見終わり、ぼんやりとしながら外を出た。街が白んでいた。まだ映画の中を漂っているみたいだった。
タワレコをぶらぶらしていると中華圏の観光客に話しかけられ「宇多田ヒカルのCDは今いるフロア以外でも会計はできますか?」と質問される。たぶんこのフロアにしか商品がなく、他のフロアに移動する前に会計をしたほうがいいと思うと言いたかったが何も出てこないのであたふたしていると、恋人が来て説明してくれた。昔からなぜか観光客に質問されるが(なぜだろう)毎回答えられなくて悔しくなる。
青山に好きなショップがあるので店に入り、買おうと思っていたワンピースを試着したが着方が難しすぎたので購入をやめる。このワンピースでいろんなコンサートや韓国旅行にも行こうと思っていたので何を着ればいいんだろうと少し途方に暮れる。
恋人と解散してから吉祥寺に向かう。気温がどんどん下がってきた。わたしは”No Problem”と大きくプリントされたTシャツを着ていたがただただ寒すぎてGUでカーディガンを買って着る。友だちとフォーを食べる。友だちと会うたびに励ましあいが始まって、いつも少しだけ前向きな気持ちになれる。駅前で解散するときに友だちが一瞬泣きそうな顔をしたのでわたしはちょっとだけ動揺し、その動揺を感知した友だちも動揺するような瞬間があった。あれはなんだったんだろうと思いながら帰宅する。

今週の一曲/tripleS "Girls Never Die"