221201

 辺境のブログのはずなのに読者数が増えている。なぜ…… と思ったらはてなブログのおすすめ記事的なものに取り上げられていたらしい。ありがたい。

 今日も気分が重たくて何もかも最悪だ。わたしが英語圏の人間ならタランティーノの映画の登場人物みたいにfuckと連発しているのかもしれない。生理前みたいな気分だけど周期的にずれがあるのでどうせセロトニン不足とかなんだろう。それか本当の憂鬱。ガチのやつ。なんだかよくわからないが何もかもくたばれ、go fuck yourselfの気分。昼間にようやくファンレターを送る。郵便局に行って帰るまでずっとキルズの"Fuck The People"を聴いていた。

 ツイッターtiktokの動画が流れてきた。それは関西空港から帰国する推しグループ御一行を出待ちが撮影した動画で、推しから片手でハートを作るファンサをもらったという内容だった。怒りの感情は湧かなかった。しかし襲ってきたのはオタクとしてのわたしを動かしていた熱が途絶え、猛スピードで冷えていく、そんな感覚だった。推しって何も考えてなくてばかだなあとあきれたことはあったけれど、彼に悲しい思いをさせられたことははじめてだった。そう思った瞬間にごまかしきれない熾烈な悲しみがやってきて、大雨みたいに涙が出てきた。わたしは何も見たくなくてツイッターを閉じる。待ち受けを変え、ホーム画面に配置した彼の写真も別のものに変える。それでも涙が流れ続けている。推しに悲しい思いをさせられたことと同時に降りることへの抵抗がないまぜになっていた。わたしは降りたくなんかなかった。彼のオタクのひとりであり続けたかった。あの行為だって本人からしてみれば悪意なんてまったくなくて、むしろファンを喜ばせようとして行ったことは考えなくてもわかる。わたしはそのやさしさが大好きだった。本当に大好きだった。でも今はたしかにそのやさしさにひどく傷ついている。一年半のあいだずっと楽しさやときめきや幸せを毎日毎日途絶えることなくたくさんもらっているのに、どうしてたったあの一回ですべてこわれたような気分になるんだろう。

 土日月とおたくと遊ぶ予定がある。月曜日は推しの誕生日だ。わたしはその日までファンでいられるのかどうか、よくわからないでいる。

 

今日の一曲/Phoebe Bridgers"Garden Songs"