240408 - 0414

4/8 月
変な夢ばかり見て目が覚めた。昨日の腹痛を若干ひきずっている。PCの起動が遅すぎ、ネットが立ち上がらない、再起動、動作の何もかもがあまりにも遅すぎて苛立ちが止まらず、そんな自分にいちばん苛立つ。焦燥感と抑鬱で頭がおかしくなりそうで、その原因を考えたらおそらくピルによる早めのPMDDだった。生理をずらしたとき、いつもホルモンの関係なのかいつもよりひどい鬱の大波がやってくる。ずらすと決めたのは自分だけど、これがあと数日続くのかと思うとうんざりする。
昼休みにKhruangbinの新譜を聴きながら散歩。友達とLINEでどこに行くか相談しながら、自分が最もオタクとしての活動に求めることはアイドル本人たちとのふれあいやファンサではなく、こうして友達と相談したり、何ヶ月も先なのに服は何着てこうかなとかネイルどうしようかなと楽しく考えながら当日を待つ間の高揚感なのだろうと思った。なんとなく暑くなってきたのでパジャマを長袖長ズボンから半袖半ズボンに変える。

 

4/9 火
空が荒れている。窓を叩きつける雨音は落ち着く。今日も一日中調子が悪かった。仕事の面談が明日あるので資料をまとめていたが、自分の能力のなさを目の当たりにしているみたいで猛烈に死にたくなった。夜はホウ・シャオエンの『ナイルの娘』を見る。やわらかな物悲しさと諦念が漂っていて、気分が沈みがちなタイミングに見てよかった。

 

4/10 水
起きたいのに起きられない夢を見てうなされたように目が覚める。いつも以上にうまく眠れていないのか、一日中眠気にうざったくまとわりつかれている。面談は無事に終了。夜はヨルゴス・ランティモス『ALPS』を見る。この頃のミニマルで不気味な静けさや、ボタンをどこかでかけ違えたまま歩みのすべてが破滅に向かっている、そんな作品を撮っていた頃のランティモスが一番好きだったなと思った。

 

4/11 木
午前は眠気、眠気、眠気、眠気、それ以外書けなくなるくらいの眠気。ずっとうとうとしてしまっていた。昼休みに身体を動かすのを兼ねて散歩。草木の緑色に春の光が当たって、その色彩の美しさにいちいち感動してしまう。

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夜はアティナ・ラヒル・ツァンガリ『アッテンバーグ』を見る。

 

4/12 金
引き続き眠気。曜日の感覚がなく、今日が金曜だということに夕方気づいた。恋人から「コロナにかかった」とLINEが来る。世間的にコロナは既に終わったようなムードが漂っているが全然そんなことはなかった。旅行もふたつ控えているし、わたしもいつも以上に気をつけなければと思う。ツイッターの名前を変えた。以前の名前はほぼノリでつけたものの意外と定着してしまい、人から呼ばれるのがちょっと恥ずかしい名前だった(最初からそんな名前をつけるなと言われそうだが)。いざ変えてみたらなんだか昔よく遊んでいたおもちゃを不本意に手放してしまったような気分。おそらく誰からも呼ばれたことがなかったはてなブログの名前もそれに合わせて変更する。

 

4/13 土
朝6時に目が覚め、また眠って11時に起きた。Clairoの新しいプレイリスト spring in the kitchen - playlist by claire | Spotify を聴きながら図書館に本を取りに行く。プレイリストが今の自分のムードと近く、聴いてるうちに自分が自分である輪郭を少し取り戻せた気がする。祖母・祖父の墓参りに、実家の車に乗って遠くへ。墓地の近くの商業施設に寄るのが恒例行事となっているが、中高生のカップルか若い親子連れがほとんどなので社会人で未婚で子供もいない自分には、なんというかわかりやすくnot for meな場所なので居心地がよくなかった。昔は何も思わなかった。いつもはだいたい家族と別れて各々に見たい店を見て1時間半後に集合という流れになっている。本を忘れたので何か買おうと本屋をうろうろし、1冊のつもりが3冊購入してしまう。電子マネーで支払いをしながら自分にとって本を購入した時の高揚感と服やコスメ買った時のそれってほぼ同じであることを感じてなんだかうれしくなる。

 

4/14 日
寝つきが悪くたぶん3時くらいに眠ったが、6時すぎに目が覚める。そのまま寝つけない。元々カフェのモーニングに行ってそのまま『プリシラ』を見る予定だった。チケットも買ってあった。早起きをする当初の目的は不本意ながらもとりあえず達成した。しかし仮眠を取らず映画を見ると間違いなく寝てしまいそうと悩みまくりながらも家を出る。春の朝の光が美しく、それだけで家を出てよかったと思う。
ティーベーカリーでモーニング。たまにするわたしにとっての贅沢。しかし読書をしているうちになんだか動悸がしてきた。値段がラテより安いからという理由で選んだコーヒーのカフェインのせいだろう。上映のぎりぎりまでカフェにいたかったけど気を紛らわせたかったので外に出る。ぶらぶら歩いていくにつれてどんどん調子が悪くなっていくのがわかった。2時間の映画に耐えられそうにない。燦々と降り注ぐ太陽を背に泣く泣く帰宅する。食欲がない。体温は上がったり下がったりしていて結局よくわからないなと思っていたが、夕方ごろから発熱してきた。咳、喉の痛み、くしゃみ、鼻水などはいわゆる風邪のような症状は一切なし。37.3度まで上がる。発熱とは言えどたいしてつらくはないので短編を三つまとめて読んでぼんやりしていると突然、自分の心に確かな悲しみがやってきた、そうとしか表現できないような感覚に陥る。短編は特に悲しいものではなかった。特別な何かが起こったわけでもなく、ホルモンバランスは現在わたしの攻略できる範囲にあった。なのに心は明らかに仄暗く、すべてがのろく感じられた。明日が月曜だからだろうか、そんな単純な理由ならいいなと思いながら寝る。

 

今週の一曲/Hope Tala "I Can't Even Cry"