220716

 夜に友達が泊まりに来た。駅の近くでつけ麺を食べて家に案内する。この家に泊めるのは初めてだ。プロジェクターでYoutubeを見たりしょうもない話をして、深夜の3時くらいまで起きていた。

 友達は一年前から付き合い始めた彼氏と同棲を始めるらしい。彼女が同棲をするのは今回で2人目で、同棲どころかきちんとした恋人すら長い間いないわたしは彼女の幸せにひどい劣等感を感じる。誰の一番にもなれない自分がすさまじく劣った存在に思える。恋愛がすべてではないとは頭ではわかっているけどわたしはどうしたって恋愛がしたいらしく、現実的なことを考えれば自分に向いてないことはわかっているのに恋人と一緒に暮らしたいらしい。

 どうしても自分に自信が持てないといったような話をすると「あなたは凛としてるし、横顔もきれいだし」と言われ、どうして彼女はこんなにいい人なんだろうと戸惑う。たしかに服装や雰囲気は凛としてるかもしれないけどそれは表面だけの話で中身はそんなことないし、横顔というか顔の造形なんかてんでだめだ。中顔面が長すぎるし、鼻筋は通ってないくせに鼻翼が大きく本当にまぬけな形をしている。人中もすごくあるし。こんな顔なんて誰にも見せられないと思いながらもそういった自分の感覚が狂っていて病的であることはわかっている。

 ほとんど寝ぼけたような状態で、自分は時おり好きなアイドルに抗えぬ濁流のような劣情を抱いてしまうこと、それが自己嫌悪の発端となり強烈に死にたくなること、定期的に寝る友達の男の存在があることを話す。いま振り返るとどうして人に喋ったんだろうとしか思えないのだが、「あなたにそういう感情があるとまったく思わなかった」と返事をされた記憶がぼんやりとある。「そういう感情」とは性的衝動とかセックスへの関心だろうか。そういえばこれまで寝た人のほとんど全員からもそういうようなことを言われている。

 雨の降りそうな朝だった。渋谷の歯医者に行く彼女を見送るついでに飯田橋に行く。用事を済ませている途中で大雨に変わったので、仕方なく傘を買う。不要な出費に少し苛立つ。帰宅したら生理が来ていた。一週間遅れだ。ダイエットを始めてから生理は痩せやすい時期が来たことの合図になったので少しうれしくなった。30分くらい動画を見ながら踊ったあと、数日前に作り置きしていた炒め物とヨーグルトを食べた。生理のせいなのか眼精疲労のせいなのか、数時間前から頭痛がする。

今日の一曲/SASAMI "The Greatest"