240310 ソウル旅行 最終日

前の日の夜、オリーブヤングで買ったビタミン剤を飲んだからか身体がちょっと軽い。朝ごはんは昨日と同じトンスベクへ。昨日とは違うメニューにしたくて、キムチチゲを頼む。ほどよい辛さと熱さに身体も目が覚める。

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オタクなのでトレカとセットの写真しかなかった。そのあとは昨日行ったカフェ、OUVERTの合井店へ。

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グレーと青の色合いがいい。日本人の観光客が何人かいてみんな声が大きくうるさかったのであまりリラックスできなかった。11時前に次のカフェへと移動をする。HOUSE OF VINYLというカフェで、12月に行きたかったけど人が多くて入れなかったところだ。

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ウッド系のインテリアが落ち着く。友だちとSZAの話をしていたからか、彼女のレコードをかけてくれた。そういえばソウルではSZAのSOSのレコードをたくさん見かけた。基本的にはレコードの曲がかかっているが、リクエストもできる。わたしはCocteaw Twinsをリクエストした。

弘大から空港線に乗って仁川に。ソウルの街ともお別れ。いつもは名残惜しいのに今回は疲労と気疲れのせいなのか早く家に帰りたい思いが強かった。とはいえ旅が終わるのは寂しい。空港線に乗ったあたりから一気に体調が悪くなってきて、空港に着いてすぐトイレに駆け込んだ(のちに胃腸炎だと発覚した)。

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12月も食べたサーティワン。韓国限定のチョコレートフレーバーを食べた。

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水平線の彼方に見える夕焼けをぼんやり見つめていたら、何かが終わっていく気がした。それは旅だけではなく、もっと人生とか生きるとか、そういう大げさもの。上空から光が見えた。そこにひとりひとりの暮らしがあって、人生があって、痛みがあって、喜びがあることを思うと耐えられないような思いになった。

入国審査の列が思いのほか長く、さらに疲労が増していった。それでも笑顔で友だちと別れたあと、バスの切符を買おうとしたら財布がなかった。ほとんど半泣きで係の人にさっき到着したチェジュ航空に財布落ちてませんでしたか、と聞く。少々お待ちくださいと相手は言う。一応バッグの中を見てみると見つかった。奥底でひっかかっていただけだった。安心した思いよりでも係の人に迷惑をかけた申し訳なさでいっぱいになって、こんなことになるなら本当になくしてればよかったのなとすら思う。ベンチに座ると力が抜けて涙がちょっと出る。

バスの予約をする。予約確認で名前の横に年齢が出た。改めて自分の年齢を見た。こんな大人なのにのに何してるんだろうと自分の何もかも嫌になる。高速を走るバスの中で静かに泣く。何か聴きたかったけど何を聴いていいかわからなかったので、とりあえずMy Bloody Valentineを再生する。何百回も聴いたアルバム。初めて聴いた中学生のときよりわたしは確実に脆くなっていた。バスは闇を突き切って都会に向かう。薄汚い空気や酔っぱらいの姿にどこか安堵しながら、夢から覚めたような思いで帰宅する。