231204 韓国旅行

何時に起きたのかよく覚えていない。チェックアウトの時間を若干過ぎながらホテルを出る。朝ごはんはたしか食べそびれた。永登浦から1番線に乗って龍山で降りる。

f:id:karirirrr:20231217040939j:image

韓国にはアイドルの誕生日などをファンみずからが広告だったりカフェを利用して祝う文化があり、誕生日仕様のカフェはセンイルカフェと呼ばれている。龍山はわたしの好きなアイドルが所属しているHYBE本社があり、また彼の誕生日が5日なのでお祝いムードであふれていた。

f:id:karirirrr:20231217040943j:image

f:id:karirirrr:20231217040914j:image
龍山を歩くとそこここにアイドルの誕生日を祝うカフェがあり、ファン文化のすごさを思い知る。おもしろいのはセンイルカフェによって、というかセンイルカフェを主催しているファンによってコンセプトやデザインがまるで違うところだ。どこかニュートロなものもあればサイバーパンク系もあるし、かわいらしいファンシーなものもある。アイドルに対するファンの思想がよく表れている感じがすごくする。

センイルカフェにふたつ寄ってからまた1番線に乗車し、鍾路三街駅で降りる。ソウルは3回目だが、過去2回とも鍾路三街に泊まった。このあたりはお世辞にも治安がよいとは呼べない地域らしく、たしかにやたら飲み屋が多くて夜は酔っぱらいがかなり多い。しかしソウルは小綺麗で洗練された都会それだけではないことを知れる。個人的にはこういう地域のほうが落ち着くので、とても好きだ。

f:id:karirirrr:20231218154224j:image

目当てはラーメンコンビニである。24時間営業している無人の店で、自分で袋麺にお湯を入れ、その場で食べられる。トッピングし放題。韓国に行くたびに最低一回は現地でインスタントの麺を食べている。韓国のコンビニでは店舗でカップ麺にお湯を入れられるので、ささっと食事を済ませたいときに食べやすい。
ロゼトッポギと迷いながらもブルダックを選ぶ。初日の夜も食べたので、今回の旅で2回目になる。
しかしお湯を入れ、4分待っているあいだにあることに気づく。わたしが買ったのは普通のブルダックではなく핵불닭볶음면(極辛ブルダック炒め麺)で、最も辛い商品らしい。辛さに強い自覚がある自分でも普通のブルダックは汗が噴き出るし、ちょっとしんどいと感じるのに最も辛いなんて。はたして食べられるのだろうか。トッピングが自由なのでとりあえずスライスチーズを2枚投げるように入れた。

f:id:karirirrr:20231217041028j:image

チーズでまろやかになったおかげか、普通に楽しく完食できた。むしろいい汗をかけて気持ちよかった。また食べたいくらいだ。完食した、おいしかった、と言ったら友だちふたりにに信じられないといったような目で見られた。店内のBGMは20年くらい前のJ-POPのような韓国の音楽が流れ続けていた。

腹を満たしたあとで駅に向かう。スーツケースを持っていたのでエレベーターに並んでいると、明らかに観光客とわかったからなのか、前にいたおばさんたちが先に行きな!と譲ってくれた。このあともべつの駅でエレベーターは向こうにあるよ!とおじさんに教えてもらった。前に行ったときもこういう親切をしてもらったことがとても多かった。ソウルは人情の街のような気がする。

3番線に乗ってひと駅、安国へ。好きなアイドルたちが以前ロケをしたカフェ y/nが目当てだ。わたしは1月以来だった。おそらく自分達と同じ日程でコンサートに来て、ついでにカフェにも来たのであろうファンがたくさんいた。今回もアイスカフェラテを頼む。甘すぎなくておいしい。

安国から鍾路三街に戻り、弘大、合井で乗り換えて、大好きな地域・望遠へ。ふたりの友だちのうちのひとりとはここでおわかれ。望遠は3月にはじめて行ってすごくお気に入りの場所になったエリアだ。観光地ではまったくないが(個人的にはむしろそうであるほうがいい)カフェが多く、ローカル感がちょうどいい。とりあえず望遠市場を覗いてみる。

f:id:karirirrr:20231217040927j:image

f:id:karirirrr:20231217040935j:image

f:id:karirirrr:20231217040923j:image

地元のひとたちの活気があふれている。どこの国も市場は楽しい。何か食べてみたかったが、昼間に食べたブルダックが重すぎてお腹が空いていない。残念。
次は前々から行ってみたかったPortrait Coffee Barへ。

f:id:karirirrr:20231217041238j:image

f:id:karirirrr:20231217041818j:image

韓国はカフェの入れ替わりがとても早い。3月に行って居心地のよかった弘大のカフェがなくなっていた。ここもなくなってたらどうしようと不安だったが、きちんと存続していてうれしい。店員のお兄さん、いやオッパ(韓国語でお兄さんの意味・女性が年上の男性を呼ぶ時に使う)が、とても優しかった。また行きたい。
Portrait Coffee Barから少し歩き、Idahoへ。

f:id:karirirrr:20231217042047j:image

ここも前に行ってとてもよかったカフェだった。週末はライブもやっている場所らしく、ステージがある。メロンソーダとサンドを食べる。Frank OceanやCrumbなどが大きな音でかかっていていい感じだ。わたしは海外になると気が大きくなるのかやたら外交的になるのか、ご飯屋さんに行って食べて去る時に現地の言葉で「とてもおいしかったです!」と言いたくなり実際に言うのだが、そのたびにみんなとてもうれしそうな顔を浮かべてくれる。今回の渡韓でここの店員さんがいちばんよろこんでくれたように見えた。

行きたい本屋ことTHANKS BOOKSが乗り換えで使う合井駅からわりと近いらしいので降りて向かってみる。アート系の本が多く、他にもレコードや靴下なんかもある。岡崎京子リバーズ・エッジ』『チワワちゃん』の韓国語バージョンなんかも売られていた。

f:id:karirirrr:20231217041814j:image

f:id:karirirrr:20231217041822j:image

悩みに悩んで、好きなイラストレーターである애슝 Aeshoongのステッカー、ヘレン・コーパックの写真集、I Hate Mondayの靴下を買う。
合井から弘大のホテルまで意外と歩けることが判明したので、だらだらと向かう。セレクトショップのHEIGHTSに寄りたかったが時間がなかったのでまた今度。夜の弘大は平日にもかかわらずぎらぎらと賑わっていてふらふらしているだけで楽しかった。

f:id:karirirrr:20231217041559j:image

弘大の駅にほぼ隣接しているから便利そう、と予約したホテルだったけど、二人分のスーツケースも広げられるし、夜景がきれいだったので大正解だった。

友だちと終わらないおしゃべりをしていたら日付が変わり、好きなアイドルの誕生日になっていた。タイムラインには誕生日を祝う言葉であふれている。去年「来年も彼のファンだったらいいな」というようなことを思ったけれど、今年もファンのままだった。いつまで好きでいれるのかわからないけど、いつだってすこやかに好きでいたい。