231202 - 1203 韓国旅行 フィルムカメラを持ってコンサートへ

ソウルに着いてからなんとなく調子がわるく、旅のメインであったコンサートの2日間は主にメンタルが本当にだめだった。そうなった原因を突き止めようともいまだによくわからない。一緒に過ごした友達ふたりに大いに心配をかけてしまった2日間だった。

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とても良いコンサートだった。なのにわたしはなんだかうまくその盛り上がりの波に乗りきることができず、小学校のころクラス全員での大縄跳びでなかなか飛び込めなかったことを思い出した。うまく楽しめないことがひどく悪いことのように思え、それが悲しくて悲しくて泣きじゃくっていた。周りが盛り上がれば盛り上がるほど苦しくなった。もうファンじゃないのかなと思ったけど、本当にファンじゃないならこんなにも苦しさを感じるはずがなかった。


この一年で私生活に変化があった。といってもそんな大袈裟なことではなく、いまの恋人と付き合いはじめただけなのだが、これまで恋人ができてもわたしは常に趣味が最優先だった。だけどいまの恋人と付き合いはじめてから日常のささやかな幸せに目がいくようになって、アイドルのことを考える時間が少しずつ減っていった。そうしてなんだかアイドルのようなジェットコースター的愉しみはもうやめたほうがいいんじゃないかと少しずつ思うようになった。
だけど実際にコンサートに入ってみて、なんだかメンタルがよくなくてうまく楽しめきれなかったにもかかわらずやっぱりまだまだ大好きで、すごく大切な存在であることを実感している。国も文化も言葉も違う人たちなのに、どうしてこんなにも愛おしく思えるんだろう。

韓国のコンサートは日本と違って撮影可なので、フィルムカメラを持って入った。ノスタルジックなフィルムの雰囲気も相まって、なんだかすべて夢だったんじゃないかと思う。

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インタビューなどを読む限り、わたしの推しはこの一年間ですごく変わった。わたしはそんな彼を見て自分だけ置いてけぼりになっている気がして、彼の変化を自然なこととして受け入れつつなんとも言えないさみしさを感じるところもあった。
しかしわたしも恋人の存在によって自分の生活や考え方に変化があり、それによって自分自身が鮮烈な実感とともに確実に変わりつつあるのを感じている。だからきっとわたしも変わって、何もかもなかったみたいに好きなアイドルをいつかすべて忘れてしまうのだろう。だけど彼らを手放すその日まで、アイドルのことを可能な限りきれいに愛せればいいなと思う。