231201 韓国旅行

まだまだ暗い時間に目が覚める。静かな高揚感を胸にたたえて成田行きのバス乗り場に向かう。乗車すると女の子に声をかけられる。なんと仁川空港で合流予定の友だちだった。成田まで遠いと思っていたが、ふたりで喋っていたおかげか案外すぐ着いた。友だちとはターミナルが違うので別れ、意気揚々と第2ターミナルに到着するものの早く着きすぎてしまった。チェックインまで1時間待つ。空港は何回来ても気分が上がる。自分にとって空港は自由の象徴のような気がする。空港内のスタバではWham!の"Last Christmas"のカバーがのんびりと流れている。出発前に恋人から楽しんできてねとラインが来ていたので、返事のついでに"사랑해"と送った。日本語で「愛してる」なんて照れくさくて言えない。

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景色が見たくて窓側にしたのに、ちょうど窓が見えづらい座席だった。ちょっと悲しい。すこし上半身をねじれば外が見える。飛行機の羽根の部分が太陽に反射し白く光っていてまぶしい。武田百合子の『犬が星見た』を読んだりぼんやりと眠ったりしているうちに仁川に着いた。寒さは思ったよりはだいぶ耐えられそう。入国審査の人の多さに疲れつつも、友だちふたりと合流。はじめてのリムジンバスで、永登浦に向かう。振り返った夕日がやわらかいペールピンクで綺麗だった。

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街に入ると看板のハングルで韓国に来た実感がようやく湧く。ホテルにチェックインして現代ソウルに行くも迷い、よくわからない路地裏に入ってしまう。でもなんだかノスタルジックなムードがある場所で良かった。現代ソウルも近代的でいいショップがたくさん入っててよかったけど、この場所もかなりいい感じ。

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時間がなかったので現代ソウルをササッと見てアイスを食べて、ここはまた後日ゆっくり行くことにする。永登浦に戻ってサムギョプサルとユッケジャン。肉も辛さも疲れた体に染み渡る。おいしい。そのあとオリーブヤングに行くとセールをしていたのでクリーム、パックふたつ、メイク下地を衝動買いする。

f:id:karirirrr:20231202002356j:image大通りのネオンがビカビカ、ピカピカではなくビカビカと大袈裟に輝き、ノレバン(カラオケ)からはチープなポンチャックが聞こえ、白い息を吐きながら、やっぱりこの街はいいなと思う。