220729

 頭痛と息苦しさで3時に目が覚める。特に抱えているストレスも思いつかないので本当に原因がわからない。とりあえず二度寝しようとするもまったく眠れないので散歩に行くと、小さめの黄金虫がいた、というかたぶん死んでいた。本物を見たのは初めてのような気がする。死んでいるかもしれないのに身体はその名の通りに美しく艶めいておりしばらく眺めてしまった。この虫がなぜこんな身体の色になったかは知らないが、その綺麗さを知らないまま死に絶えると思うとなぜか悲しい気持ちになる。

 仮眠したら頭痛は治ったが息苦しさは続いたままでそれが気になってしまい、仕事もなんとなく集中できない時間が多かった。今日のBGMはLogic1000のDJMix。夜ご飯は実家で餃子を食べた。祖母から代々受け継がれているらしい家の餃子がどこのお店よりも一番おいしい。


 『このサイテーな世界の終わり』のシーズン2を見、全シーズン完走(邦題よりも原題の"end of fucking world"の方が好き)。ドラマのような連続ものの作品を見るのが苦手すぎて30分×8話にも関わらず2ヶ月くらいかかってしまったが、わたしの一番好きなドラマに君臨していた『フリーバッグ』を破り一位に躍り出たくらいに好きな作品となった。

 自分を取り巻く環境にうんざりしているひねくれ者ながら繊細な少女アリッサ、自らをサイコパスと信じてやまない少年ジェームスの変わり者のティーンエイジャーふたりによる滑稽でオフビートな旅路がずっと続けばいいと願った。世間からはみ出したふたりが愛おしくて愛おしくてたまらなくて、特にアリッサの姿にはかつての自分を重ねずにいられず自分にとって特別なキャラクターに。この世界は最低だけど心がほんのわずかでも通じ合える誰かがいれば —— まあそれでも世界は最低なんだけど —— いくぶんかはましになるのかもしれない。

 Ricky Nellson、Wanda Jackson、The Spencer Davis Groupなどオールディーズが多めの音楽もすごくよかった。時おりSokoやMazzy Starなんかの(オールディーズの時代に比べての)比較的新しめのインディが混ざるバランスも洒落てる。

今日の一曲/Wanda Jackson "Funnel of Love"