220810

月曜は止まらない眠気と倦怠感、そして希死念慮のせいでうまく仕事ができなかった。なんとなくルナルナを開くと黄体後期に入っていてこの憂鬱や体調不良はPMDDによるものだと気づく。昨日はワクチン3回目を打った。朝は特に問題なかったが、ゆっくりと発熱が始まった。ぼんやりしただるさ、頭痛に覆われながらこれを打っている。仕事は午前で早退した。体調はよくないけど、原因がわかってるならまだましだ。


 山内マリコ『一心同体だった』を読み終えた。女子/女子高生/女/母と世間から絶え間なく貼られるラベルやろくでもない思惑の数々に主人公たちは各々のやりかたで抵抗しようとする。歩んでいく速度は違っても同じ方向へと向かっていく。そんな連帯感が最低な世界を照らす一筋の光に思える。『一心同体だった』はシスターフッドの美しい物語だ。彼女たちは女ともだち、同僚、知人、フォロワーを通して「男の目線からラベリングされた女」から自分自身になろうとしたり、何気ない思い出を振り返ってそこにささやかな絆を見出す。わたしはそういったシスターフッド的な記憶はないので彼女たちがうらやましいと思ったが、しかしよく考えてみればそんなことはなかった。これまでまったく意識したことはなかったが、思い出してみればわたしの好きな作家の多くは女だった。たとえばルシア・ベルリン、ミランダ・ジュライ川上未映子、イ・ラン…… 彼女たちの血の通った言葉に勇気づけられることはやはりシスターフッド的な出来事なのだろう。女たちの絆が脈々と続き、今は淡いかもしれない一筋の光がどんどん強くなって、現在の世の中を破壊できるような光線になればいい。そんなことを思う。

今日の一曲/Dly Cleaning "Don't Press Me"